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☆ 稼げる競馬通信;【ユニコーンS】同コース・青竜Sの覇者ゲンパチフォルツァ 木幡巧のテン乗りでも陣営は不安なし/トレセン発秘話 ★★

JRA最大の“出世レース”が何かと問われれば、迷わず挙げたいのが今週の東京メイン・ユニコーンS(20日=東京ダート1600メートル)である。

際立つのは近6年で、15年ノンコノユメ、16年ゴールドドリーム、そして昨年覇者カフェファラオが後のGIフェブラリーS優勝馬。18年ルヴァンスレーヴは前出ゴールドドリームと並びGIチャンピオンズCの覇者。17年サンライズノヴァ、19年ワイドファラオはJRA・GIの勝利こそないが、ともに交流GIを制覇している。勝てば将来を約束されたも同然の舞台であり、逆に言えば古馬GIを勝てそうな馬を狙うのが馬券の必殺セオリーなのだ。

と、偉そうに記してはみたものの…。今年は近年にない大混戦。1番人気候補ラペルーズとて、鞍上(ルメール)人気を加味しても単オッズが3倍を切ることはなかろう。そこで頼りにしたいのは近年データ。何より最強のステップと言えるのが、同じ東京ダート1600メートルで施行される青竜S。レースが始まった14年以降、7年間で経由馬延べ8頭が馬券対象に。コース経験が強みとなっているのは歴然である。

「前走は危なげない内容で押し切ってくれましたね。東京マイルも今回で4戦目。一戦ごとにしっかりして稽古もおのずと動くようになってきたし、楽しみな舞台です」

こう語るのは、今年の青竜Sの覇者ゲンパチフォルツァを担当する東貴之助手。2走前の端午S(4着)で手綱を取ったルメールはラペルーズに騎乗。今回は木幡巧也のテン乗りとなる形ながら不安はないと胸を張る。

「普段の運動では立ち上がったりヤンチャな面を見せるけど、走ってしまえば癖もなく素直なタイプ。端午Sは放牧明けのせいか案外な行きっぷりだったし、むしろ先入観のない騎手が乗ってくれたほうがプラスかも。何よりタクヤが勝ったレースを見て“乗りたい”と言っていたらしいので」

大混戦の見立ては関係者も同様で、東助手も相手関係のチェックに余念がない。

「前走の勝ち時計はラペルーズのヒヤシンスS(1分36秒8)より0秒7速かったし、むしろ怖いのはレディバグかと思っていたんですけど…。現状は賞金除外のようだし、2番手くらいに付けられれば今回もうまくいくんじゃないですか」

管理する堀井雅広調教師は来年2月で定年を迎える。限られた重賞制覇のチャンスを逃したくない気持ちは、おそらくどの陣営よりも強いはず。その意気込みに今年は賭けてみよう。

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